先日こちらで発表がありました通り、当社は佐渡市が世界文化遺産登録を見据えて取り組む、メタバースを活用した「佐渡島の金山」の新たな魅力発信コンテンツ制作による佐渡ファン獲得事業者に選定されました。
世界文化遺産登録を前に、現地を訪問し佐渡島の金山の歴史に触れてきました。
金山で有名だとは知ってましたが、それ以外の事はほとんど知らなかったので、今回生まれて初めて佐渡島へ訪問してきました。
訪問レポートと佐渡市のメタバースについてお話しいたします。
皆さんこんにちは、XR技術に20年以上携わるエンジニア。
セミナーやブログで情報発信しながらメタバースなど最新技術を熟知し、ビジネスモデル構築にも注力し未来を切り拓くパイオニアとして活躍してます山下です。
その前に本プロジェクトがどのようなものなのか?を説明したいと思います。
冒頭にも記載していますが、現在(記事執筆の2024年7月10日時点)では「佐渡島の金山」が世界文化遺産候補となっております。
「佐渡島の金山」は世界遺産の物件名称で、「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の構成資産を指します。
本取り組みを通して、「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を契機とした佐渡の新たなファン層の拡大を目指し、江戸時代における独自の鉱山文化を再現を目指した魅力的なVRコンテンツの整備を行います。
つまり、メタバース上で江戸時代の佐渡島の金山とそれに関わるコンテンツを作成し、佐渡市の魅力を多くの方にお届けして新たなファンを獲得しよう!というものです。
VMTの開発するメタバースプラットフォーム「VMVerse」はこちら
再現するコンテンツは江戸時代の佐渡島です。
そもそも、私自身が佐渡島と言えば「金山」と「トキ」この2つのワードしか出てこなかったのですが、
それと、佐渡島が新潟県にある事すら良くわかってなかったです。「あ、新潟県にあるんだ」ぐらいでした。。。
皆さんはどの程度知ってますか??
少し説明しますと、「佐渡島の金山」は江戸時代~明治時代まで国が管理し、その後民間へ渡り1989(平成元)年まで約400年間金・銀の採掘が行われていました。
意外と昔のイメージはありますが昭和の時代、ごく最近まで採掘されていたという事です。
江戸時代は幕府が採掘された金を徹底管理し、莫大な利益をあげていたと言われています。
大正・明治に入り西洋の近代的な技術を取り入れ、採掘技術も飛躍的に向上をとげ、今でもその当時の施設や採掘現場跡が残されています。
表面的な情報はインターネット上でも理解できますが、現地に行かないとわからない事もあるだろうと思い、江戸時代の佐渡に時空を超える前に海を越えて、先月の6月20日~21日と佐渡島を訪問してきました。
当日は天気に恵まれ、雲一つない晴天でした。
因みに、現在は佐渡島への飛行機の直行便が無いため大阪方面の方は電車で新潟駅か飛行機で新潟空港まで行き、そこからフェリー(もしくはジェットホイル)で佐渡島へ行きます。
佐渡島(両津港)につくと、佐渡市の職員の方々がお迎えに来て頂き、早速、ガイドさんと共に史跡佐渡金山→京町通り→佐渡奉行所跡」このルートで周ってきました。
佐渡金山では江戸時代の当時の採掘技術や時代背景、どのような人、どういった役割で働いたのか?等様々な角度で知ることが出来、大変勉強になりました。
因みに、金山内部は気温は10℃前後でとても涼しかったです(いや、肌寒いぐらいでした)。
外は6月中旬だったとはいえ、天気が良く日差しも強かったので快適でした。
京町エリアは、金山で採れた金と奉行所までを結ぶメインストリートで、写真にある「時鐘楼」のある下京町→中京町→上京町と続く坂道となっています。
当日は金山方面から約2kmほど下ってきましたが、上るとなると結構大変な距離ですね。
京町通りでは多くの鉱山関係の商店が立ち並んでおり、下京町は奉行所の役人など位の高い方が住まわれていたようです。
最後に佐渡奉行所跡です。
奉行所と言えば、役所(役人などのお偉いさんが住む場所)あと何と言っても白洲(今でいう裁判所)があるところです。
そう、どうしても「遠山の金さん」をイメージしてしまいますが(笑)
江戸時代の佐渡奉行所では役所としてだけでなく、金山で採れた石(金鉱石)から金銀の精製→小判までの工程管理と金の管理を徹底して行っていました。
奉行所横にある、寄勝場(よせせりば)と言うところで金銀が精製されており、とても緻密でそして地味な作業を繰り返していたそうです。
よくこんな時代にこのような技術があったなと感心しながら説明を聞いてました。
佐渡奉行所内の白洲へも実際に行きました。
当時の裁判記録はほとんどなかったようですが、残念ながら「遠山の金さん」のような感じではなかったようです(笑)
2日目は佐渡金銀山ガイダンス施設「きらりうむ佐渡」で映像やアーカイブを見せていただきました。
プロジェクションマッピングや大画面で迫力のある映像を見せていただき、タイムスリップした気分になりましたね。
その後は佐渡市役所へ訪問し打合せを行いました。
江戸時代の歴史やその当時の人々の暮らしや時代背景を知ることによって、色々とコンテンツ作成に役立たせることができました。
帰りの道中で色々とアイディアが浮かんで、これなら面白いコンテンツが作れそうだなと思いましたね。
早速コンテンツ作成に反映していき、弊社のメタバースプラットフォームVMVerseをベースに新しい体験が身近にできるように、現在もリリースに向けてカスタマイズとコンテンツ作成中です!
2日間と短い間でしたが、現地の美味しい料理をいただきながら充実した2日間でした。
良いコンテンツが提供できるように頑張りたいと思います。
初日のガイドさん、史跡佐渡金山の関係者様、きらりうむ佐渡の関係者様、奉行所の関係者様、佐渡市職員の皆様
大変お世話になりました。
この場を借りてお礼申し上げます。
そして「佐渡島の金山」が無事、世界文化遺産登録になることを願っております。
2024年7月27日、「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録されました。おめでとうございます。
佐渡島の金山を体験するメタバース「江戸時代の佐渡にタイムスリップ」も第一弾をリリースしています。
・SADO GOLDEN METAVERSE: https://sado-goldenmetaverse.net/
[参考]
・「江戸時代の佐渡にタイムスリップしませんか?」第一弾
– Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=-e6D6v5CEXYM
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