汎用3Dデータってご存じでしょうか?
実はそれを使えば、活用の幅が広がり結構簡単にビジュアライゼーションなシステムを作れるって知ったら嬉しくないですか?
今回は私がおすすめする汎用データの紹介をさせていただきます。
こんにちは、
世界で25万以上ユーザがいる、
ハイブリットアプリ開発環境Monacaで世界で5人しかいないMonacaソムリエを
2年連続いただきました、山下です。
前回の記事や先日のWebセミナーでもお話ししましたが、
「汎用3Dデータ」って言われたところで普段、設計や製造で
3DCGや3DCGツールを使っている方はなかなかイメージ出来ないと思います。
なぜかというと、基本的にはそのツール内で業務が完結してしまうからです。
だたし、大概のツールは汎用3Dデータにエクスポートが可能なのですが、気づかない、
知らない方が多いというのも現実です
そもそも「汎用3Dデータ」とは、何でしょうか?
実は様々なシステムやツールで利用できる「公開3Dフォーマット」の事です。
「公開されている」というのはその3Dデータのフォーマット(仕様)が
公開されており、解析出来るというものです。
しかし、基本的に3DCGツールや3DCADツールで保存するデータ形式は公開されてないので
そのツール内でしか使えません。
しかし、汎用3Dデータでエクスポートすれば解析出来る状態になるという事です。
わかりやすく言うと、Excel形式で保存するとExcelしか見れないが、
CVS形式に書き出せば、他のツールでも見れるようになるといったものです。
それでは私のおすすめの汎用フォーマットを解説していきましょう!!
FBXはAutodesk社が所有するファイル形式 (.fbx) です。
実はフォーマットは公開されていないのですが、SDK(C++、Python)を使って
読み書きが出来るようになります。
https://www.autodesk.co.jp/developer-network/platform-technologies/fbx
このフォーマットの特徴は何といってもAutodesk社の様々製品と互換性がある事です。
代表的なAutodesk製品として3dsMax、Maya、Softimageがありますが
この製品間でデータの互換性がありシームレスに作業が出来るという事が特徴です。
また、ファイル自体もマテリアルやアニメーションも再現できるため、
映画やゲームの正解でよく使われている形式になります。
もちろんSDKを使えば、システム開発でも活用できるため3DCGツールとの互換性は抜群です。
クロノス・グループが管理するファイルフォーマットでXML形式のファイル形式(.dae)になります。
実はもともとCollda形式はソニー・コンピュータエンタテインメントがPlayStation 3とPSP向けの
開発用公式フォーマットとして策定したものになります。
ファイル自体はドキュメントが公開されており、様々な3DCGツールで
インポートエクスポートが可能です。
https://www.khronos.org/files/collada_spec_1_5_0_jp.pdf
また、ゲームエンジンの開発プラットフォームやWeb3Dのライブラリで使用できるため
活用の幅とても広いフォーマットになります。
もちろん、自力で解析が出来るので、インポートやエクスポートを自作して活用することも可能です。
特徴としては、物理的属性を定義出来るようになりますので、
摩擦係数や重力など物理シミュレーションに必要なパラメータを持たせることが可能です。
最後にGLTFです。
こちらもクロノス・グループ管理しています。
個人的には一番トレンディなフォーマットですね。
JSON形式で表現しているため、こちらも解析は可能です。
https://github.com/KhronosGroup/glTF/blob/master/specification/2.0/README.md
最近はMicrosoftが積極的にこちらのデータを採用しているので、今後も注目のフォーマットになります。
こちらもCollada同様に様々な3DCGツールでエクスポート出来る為、
開発エンジンや、ライブラリでの活用の幅が広くなってきています。
実はWebでもJavaScriptでタグを入れるだけで簡単ARが実現できるなど、ECサイトなどでの活用も増えてきています。
https://modelviewer.dev/
※スマホで見ればARが楽しめます。
特徴はなんといってもリアルな質感を表現できるところです。
後はColladaとの互換性も高い為、相互変換が容易に出来ます。
もちろんアニメーションも出来ますよ。
こちらにブラウザで見れるサンプルなどが
公開されているので、是非体験してみてください。
https://github.khronos.org/glTF-Sample-Viewer-Release/
という事で、
汎用3Dデータはフォーマットが公開されており、様々な開発環境やライブラリで活用できる事はわかりましたよね?
また、自力で解析も出来る為、独自システムを開発が可能で弊社はそれに対応が可能です。
特に、弊社はデバイスやプラットフォームにあった汎用3Dデータを使った
システム開発提案が得意としております。
独自システムやサービスを開発したいでのあれば、何でもご相談に乗りますので、是非こちらまでお問合せ下さい。
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